URMPM

国際予防医学リスクマネージメント連盟
第1回医療安全国際フォーラム











プログラム    (23日の講演では、AB2会場を平行して使用します)

 



受付総責任者   酒井 亮二  国際予防医学リスクマネージメント連盟理事長

 

23日会場責任者 吉田 謙一  東京大学大学院医学研究科法医学教授

 

24日会場責任者 堀田 知光  東海大学医学部学部長、内科学教授

 

 


(会場案内)

A会場:  鉄門記念講堂、教育研究棟14階、(用途)総合受付、講演
B会場:  第3セミナー室、教育研究棟13階、(用途)講義、講演
C会場:  第1セミナー室、教育研究棟2階、(用途)講師控え室、招待者昼食、軽食、クローク
事務控え室:  法医学教室、教育研究棟12階

 

 

受付開始  (23)午前815分、 (24)午前800

 

 

 

 (1日目) 2005123A会場  開会

 

 

 

開演  午前 900

23日挨拶  吉田 謙一  東京大学大学院医学研究科法医学教授

 

 

 

 

 (第1日目) 2005年1月23日 A会場  

医療事故予防のための第三者機関のあり方

ー 臨床医、法医、看護士、弁護士、警察、相談員、市民による医療安全の地域ネットワークの構築

ー 医療ミスの刑事から民事への転換



シンポジウム (I) 「医療関連死の死因究明と法的問題  その1」

 オーガナイザー(第三者機関勉強会)
   吉田謙一(東京大学大学院医学系研究科法医学教室教授)
   稲葉一人(科学技術文明研究所、東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野、元裁判官)

(目的) 医療関連死の届出から医療事故と紛争の予防につながるシステムをつくるためには何が必要かを、医と法の立場から考える。
(対象) 医療安全と厚労省モデル事業に興味のある人(医師、看護師、リスクマネージャー)、法律家、医事法研究者、学生、一般


(概要)  医療関連死を医師法21条に従って警察に届出ることの是非の論議より、2005年9月に厚生労働省補助事業として、「診療に関わる死亡の調査分析にかかるモデル事業がスタートした。これは、法医・病理医・臨床医による解剖、臨床評価医による調査と評価結果報告書の作成、そして、法律家と医療専門家による地域評価委員会による検討を経て、最終報告書を遺族、及び病院に伝える試みである。この事業の成功には、解剖・調査・評価の方法の確立に加えて、調査過程を調整する専門家医師・看護師の育成が求められる。また、過失責任の処理、事故の予防、精神的ケア、補償などへ対応しなければならない。これらの過程では、患者・家族・医師・看護師・法律家・行政官が相互理解する必要がある。情報開示とプライバシーの相克もある。そして、「医療」の透明性は、ヒトの生死に関する公正性と人権の擁護に直結するので、医療専門家が社会に説明責任を果たさなければならない。これらの事項の解決には、医療関連死に関わる問題を様々な視点から俯瞰し、近未来に達成すべきシステムに関わる議論が必須である。これが、本シンポジウムの目的である。
 英米圏諸国には、法に定めた医療関連死を行政機関に届出た上、法的権限を持つ行政官が解剖などにより死因を解明し、関係者に伝えるのに加え、公的情報として事故の再発予防に利用している。そのため、関係者の刑事責任を追及せずに届出を促すべきとする議論があり、医療ミスをどこまで判断するかという議論がある。賠償・補償でも全ては解決できず、精神的なケア、そして、医師の技量面・倫理面に関する行政処分・指導も必要である。このような事項につき英米圏諸国では、活発な議論が交わされ、その結果、法や制度の改革が行なわれてきた。吉田は、日本と諸外国の制度を比較して、本シンポジウムの問題全般の導入をする。野口先生には、カリフォルニア州における医療に関する法・制度改革を、イブラヒム先生には、オーストラリアのビクトリア州における病院届出全例評価とフィードバックのシステムを紹介する。
 医療は、医師と患者の間のインフォームドコンセント(IC)に端を発し、事故や死に対しては、原因究明に基づく説明を求められる。レフラー先生は、日本のICの特異性と医療紛争に対する影響を論じる。河合の調査では、このICに関する意識が日本の医療関連死届出に影響を与えている。武市は、個人情報保護法の施行に伴い、死因究明にかかる調査にも大きな影響が出ており、一方、司法解剖で医療関連死を処理する場合の最大の問題点は関係者へ情報を適切に開示できないことであるという。片山先生は、医療裁判における『組織(システム)』の失敗と法的責任に関する分析を示す。鈴木先生は、患者側を擁護する弁護士として第一人者であり、医療関連死届出・調査に関する法や制度の改正を唱えている。稲葉は、裁判官、国の医療事故を弁護する検察官、そして、裁判外紛争処理に関する米国調査に携わり、実践に関わる啓蒙活動に努めてきた。そして、モデル事業を主導する厚生労働省の田原医療安全対策室長が行政の取り組みの方向性を示す。
 最後に、シンポジストによる総合討論で、医療関連死調査のあるべき近未来を討論する。




午前9:10 - 午前9:50

基調講演  諸外国に学ぶ医療関連死届出と調査の近未来
             吉田 謙一       東京大学大学院医学研究科法医学教授

 

午前9:50 - 午前10:30

特別講演   カリフォルニアにおける医療関連死の死因究明と法
             トーマス 野口     南カリフォルニア大学法医学名誉教授
                         元ロスアンジェルス郡検視局長、米国
(概要) アメリカでの現在にいたる医療安全対策の経過、それらの改正法案により現在にいたった内容を解説し、医療安全に関わる米国の基本的な考え方を紹介します。


午前10:30 - 午前11:10

 特別講演   クリニカル・リエゾンサービス~病院届出事例全例臨床評価サービス
                   
ジョー・イブラヒム   ビクトリア州法医学研究所臨床評価医、

老人科臨床教授、オーストラリア

 


午前11:10 - 午前11:30

講演    厚生労働省の診療に関連する調査分析モデル事業:1.業務の概要
             武田洋子    山梨県立看護短大、モデル事業コーディネーター








午前 11:30 - 午後 13:00    昼食





シンポジウム (II)  「医療関連死の死因究明と法的問題  その2」



 オーガナイザー(第三者機関勉強会)
   吉田謙一(東京大学大学院医学系研究科法医学教室)
   稲葉一人(科学技術文明研究所、東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野、元裁判官)

 

(目的)
(対象) 医療安全と厚労省モデル事業に興味のある人(医師、看護師、リスクマネージャー)、法律家、医事法研究者、学生、一般


午後 13:00 - 午後13:15
   
 日本における医療に関する個人情報をめぐる諸問題
    
     武市 尚子       国際医療福祉大学

午後 13:15 - 午後13:45
    
医療における『組織』の失敗と法的責任
         片山 英二       東京大学先端科学研究センター特任教授、弁護士
         中村 のどか      阿部・井窪・片山法律事務所

(概要) 本講演では、「法の視点から病院におけるリスクとは何か」を刑罰と行政罰の両面から医療関係者向きに解説します。また、日本法での、「組
織」の失敗(過失)が損害賠償責任を発生する際の一般条件を解説します。これらの事故にかわる法の基礎知識を学習した後に、近年に日本で発生した、病院という「組織」の失敗(過失)による重大な損害賠償事件を整理し説明します。本講演により、医療事故と損害賠償の関係を整理して身に付けられます。


午後 13:45 - 午後14:15
    
日本における医療関連死届出の法制度改革について
         鈴木 利廣       弁護士、明治大学法科大学院教授



午後 14:15 - 午後14:30
    
日本におけるインフォームドコンセントと医療関連死届出
         河合 格爾       東大法医学



午後 14:30 - 午後15:00
    
米国における医療関連死の法的問題
         ロバート・レフラー   ア−カンサス大学法学部教授、米国



午後 15:00 - 午後15:30
    
日本における医療関連死届出から紛争予防への道筋
         稲葉 一人       科学文明研究所



午後 15:30 - 午後15:50
    
厚生労働省の診療に関連する調査分析モデル事業:2.行政の目指すもの
         田原 克志       厚労省医療安全対策室長




午後 15:50 - 午後17:00
  
総合討論   {医療関連死のあるべき近未来について~モデル事業からシステム・法整備にむけて」
  座長 吉田謙一、稲葉一人





(第1日目) 2005年1月23日 B会場

医療安全のための地域・大学・病院の新しい取り込み

 

(目的) 米国での医療安全活動の最先端の全貌を紹介し、また、福祉ネットワークでの安全活動の代表的な実例を紹介します、これらにより、病院や福祉施設での安全対策の決定に必要な基本知識と技術の教育を行います。

(対象) リスクマネージャー、病院経営者、福祉施設関係者、医師、看護師、パラメディカル、学生、一般

 

(1) 教育講演会        「医療事故とその対応の課題」


午前 9:30 - 午前 11:15
   講義 (1):  米国での医療事故の事例とリスクマネージャーの活動状況
            Marthin A. Makary  ジョンスホプキンス大学 外科学准教授、米国
                  同大 医療の質と安全研究班副部長
(
概要) 米国の代表的な医療事故を紹介し、また全米の医療事故の統計を解説します。米国病院でのリスクマネージャーの役割と任務を解説します。



午前 11:15 - 午後 12:00 (30分英語発表、10分日本語訳、5分質疑) )
   講義 (2)  モデルに基づく統計的意思決定とその意義入門   
            椿 広計   筑波大学大学院ビジネス科学研究科国際経営プロフェッショナル専攻 教授
                     (併)統計数理研究所リスク解析戦略研究センター長
(概要) リスクは人間の行為に伴う有害事象の起きやすさという不確実な現象です。医療では、診療の意思決定、病院経営の意思決定、医療安全対策の意思決定など、様々な意思決定が必要です。この講義では、1)データに基づく意思決定の必要性、2)統計的決定理論の基本的な考え方、および3その中で統計モデル改善は医療にどのような役割を果たすか、といった内容を啓蒙的に紹介されます。








午後 12:00 - 午後 13:00    昼食






午後 13:00 - 午後 13:20 (日本語発表)
     
講義 (3)  サンダーバード・プロジェクト  −民間の医療福祉ネットワークでの医療安全活動の事例
            湖山泰成  湖山医療福祉グループ代表

(概要) サンダーバード・プロジェクトは日本で最近に開発されました。全国の約100箇所の福祉施設のネットワークにより、医療安全や災害対策を熱心に行っている、ネットワーク対応型リスクマネージメント・システムの実例です。今回、この実態を説明いただき、ネットワーク型リスク管理の利点やネットワーク構築に当たるポイントを現場の開発者の立場から報告されます。



午後 13:20 - 午後 16:05
         
講義 (4)  米国医科大学での医療安全活動の近況と今後の課題
              Marthin A. Makary  ジョンスホプキンス大学 外科学准教授、米国
                           同大 医療の質と安全研究班副部長

(概要) 米国の医科大学での医療安全教育とリスクコミニュケーションの実情を報告します。最後に、米国医科大学の医療安全活動の事例として、ハーバード大学の関連病院およびジョンス・ホプキンス大学付属病院という、全米で1、2位の医学教育水準にある大学病院の最近の医療安全活動の動向を、それらの実務推進者の立場から紹介します。




(2) 一般講演の発表

(注意) 各演題とも英語発表8分、質疑2分です。

(座長)
  Irina Ermakova   ロシア科学アカデミィ− 高次機能・神経行動学研究所部長、モスクワ
  楽得 康之     国際医療福祉大学予防医学センター教授


午後 16:05 - 午後 16:15

一般講演  医療施設の安全風土に関する尺度の開発: 安全に対する看護士の認知と態度
             松原 紳一1)、鮎沢 純子2)、萩原 明人1)
         九州大学大学院医学研究院 医療システム学講座、同医療経営管理学講座
(概要) 本研究では、医療の安全と安心の向上には、職場全体の安全と安心に対するモラールの高さという労務管理的な観点が必要であることに注目し、そのモラル診断のための尺度が九州大学で世界に先駆けて開発されました。開発された調査票が、実際に病院看護士の医療事故に対する危険意識と態度の改善にどのように役立てられるかも報告されます。医療の安全と安心は単に職員数の多さでは解決できないことがよくわかり、病院管理経営の立場からの問題点も報告されます。



午後 16:15 - 午後 16:25

一般講演  台湾の教育病院情報ネットワ-クによる医療の質の向上を目指す
              患者の権利と事故予防に関する医学教育システムの研究

         Huei Ching Hung, Mingi Chan-Liao, Feng Huang Yang
              
仁愛醫院 リスクマネージメントと患者安全学講座、台湾

(概要) 台湾ではインターネット普及率が70%にのぼり、教育病院によるインターネットでの患者の権利と安全に関する医学教育プログラムへの期待が強まっています。本研究は、台湾の83の教育病院のホームページを検討した結果、患者安全については全病院でさまざまな活動を行っているが、「インフォ-ムド・コンセット」に代表される患者の権利に対する取り組みに問題があったことを報告し、その改善のあり方を討議します。


午後 16:25 - 午後 16:35

一般講演:   患者自己管理による鎮痛剤の安全性に関する10年間の研究
     
           Yip W.H.*, Ooi S.J., Chen S.C., Chiang Y.Y., Chan-Liao M., Chung S.J.1, Kuo C.W.1
                  
*仁愛醫院麻酔科、1薬剤部、台湾
(概要) 鎮痛剤の患者自己管理型注入ポンプ(PCA)は術後の鎮痛を患者自身が緩和でき、かつ副作用が少ないという利点を有します。しかし、その使用の安全性が台湾の医療安全に関する国家委員会の重要な検討課題になっています。本研究では、過去10年間の10863 人の患者を対象に安全性と副作用を調査し、臨床での使用上の今後の注意点が整理・報告されます。医療器械の安全性を臨床調査によって実証しようとした事例として、他の医療器でも適用される安全調査の手本となります。


午後 16:35 - 午後 16:45

一般講演  肥満症に対する低カロリー食の短期治療の安全性評価
                
Yi-Cheng Liu, Seh-Huang Chao, Mingi Chan Liao
                 仁愛病院外科栄養講座、台湾
(概要) 平均体重170.5kgの成人に対する1日800カロリーの食事療法を7日間行ったが、特に問題となる臨床所見が見つからなかったことを報告し、討議したい。



午後 16:45 - 午後 17:00

一般講演: 遺伝子組み換え大豆のラット実験 −次世代への影響
               Irina Ermakova,
ロシア科学アカデミィ− 高次機能・神経行動学研究所、モスクワ
(概要) 遺伝子組え大豆を2週間摂食させた妊娠ラットに高い死亡率が発生し、その仔ラットで生後2週間にわたり20%の体重低下が観察されたので、討論したい。






午後 18:00 - 午後 20:00   懇親会








 (第2日目) 2005年1月24日 (24日は1会場のみです)

 

開演    2006124日 午前 820

 

24日挨拶  堀田 知光  東海大学医学部学部長

 

 

パネル(I)   医療と福祉の安全と安心、安全の経済学

目的: 病院と福祉施設の安全は単独の施設で中央集権型で行うと、その尽力と管理経費は莫大になります。日本では複数の病院間や福祉施設間の大小さまざまなネットワークが存在し、このネットワークを安全向上に利用する活動が日本独自に最近展開されはじめました。本パネルは、このネットワーク対応型リスクマネージメントの基本的意義を討議します。なお、このネットワーク型医療安全の構築のあり方はサテライトシンポジウムで詳細を検討する予定です。
 また、病院の医療安全対策経費の適正化は、日本の医療経営にとっても重要な最先端の話題です。ここでは、安全の費用は誰が負担するのか、あるいは、保健等の新しい医療社会システムの検討が必要になっています。


対象: リスクマネージャー、学生、臨床医、看護婦、薬剤師、病院管理者、一般市民
座長: 吉田 謙一    東京大学大学院医学研究科法医学教授
   Yoon-Shin Kim   漢陽大学校医学部職業・環境医学講座教授、韓国

am 8:30 - am 8:45
       特別講演  日本政府の医薬品安全対策の考え方 (仮題)
                 後藤 孝    厚生労働省医薬食品局安全対策課安全使用推進室医療事故情報専門官
(概要) 日本政府の医療安全対策は、ヒューマン・ファクターと医薬品に2大別されます。本講演では、医薬品の安全性に関する厚生労働省の最新の取り組みをその専門官みずから解説されます。


am 8:45 - am 9:15
       
基調講演   世界保健機構(WHO)の地球レベルでの患者安全の基本的考え方 「クリーンな治療が安全な治療」
                 Jostacio M. Lapitan  WHO健康開発センター
(概要) WHOは「クリ−ンな医療が安全な医療」という標語で、全世界のの患者安全の方針を策定しています。今回、その内容が医療現場のリスク管理の立場から紹介されます。


am 9:15 - am 9:35
       
基調講演  経済協力開発機構(OECD)の患者安全の指標
                 川村 泰久   OECD東京事務所所長
(概要) OECDでは医療安全活動のあり方を国際指標化しました。これは各国の医療界が利用できる、大変明快な目標であり、その概要が紹介されます。


am 9:35 - am 10:05
       
基調講演  英国の臨床統治制度の歴史的経緯と最近の動向 (クリニカル・ガバナンス)
            Edward Wright    英国大使館

(概要) 英国の国民医療制度(NHS)は、「医療費の支払能力の有無に関わらず、患者の需要に応じる国民医療の展開」を理念として1948年に始まりました。そこでは、医療の安全と質の決定因子が社会制度と医学教育であることを基本としています。1990年代から医療の質を重点課題とし、1997年からクリニカル・ガバナンス(臨床統治)という新たな概念を国民医療の中心として、医療安全のためのさまざまな医療制度と教育の改革を進めています。本講演では、クリニカル・ガバナンスに関する英国政府としての近年の動向、および最新の医療モデルも報告されます。これらは日本での医療制度改革のみならず、病院自身による安全改革と質の高い病院経営に関する話題を含んでいます。


am
10:05 - am 10:35

基調講演:   オンライン・インシデント報告システムと電子カルテシステムによる患者安全と医療の質的管理のためのモデル
         武田 裕   大阪大学医学部付属病院医療情報学教授、国立大学病院医療安全委員会委員長
         松村 泰志  大阪大学医学部付属病院医療情報学助教授
         中村 和江  大阪大学医学部付属病院クオリティマネジメント部病院教授

(概要) 患者安全や医療における質的管理は、他の産業に比して遅れている。これらの管理にはデータベースが必要であるが、大阪大学病院ではオンライン・インシデント報告システムと電子カルテシステムを用いたモデルを構築中である。前者のシステムは有効に機能しておる、後者はなお開発中である。医療従事者による発生源入力や動的テンプレートを用いたや問題志向型電子カルテシステムは、臨床指標抽出などにも有効であり、定量化された質的管理に資するものである。






am 10:35 - am 10:45    休憩






am 10:45 - am 11:00

一般講演    高齢者の福祉向上のための介入試験のあたらしい方法
            
Young-Ae Yang, Jin-Gang Hur, Yoon-Shin Kim, Young-Man Roh, Seoung-Cheol Hong
             1 仁濟大学校職業病治療講座、韓国
             2 翰林大学河東聖心心臓病病院物理療法講座,韓国
             3 漢陽大学校医学部職業・環境医学講座 韓国
             4 仁濟大学校職業保健と安全工学講座、韓国
(概要) 韓国での高齢者の医療と福祉に関する文献調査から、韓国の高齢者医療と福祉として重視すべき項目を整理したので、討議したい。


am
11:00 - am 11:15

       一般講演:   患者安全のためのリスク管理の費用 初年度の評価
                 Mingi Chan-Liao , Huei Ching Hung, Ing Ling Cheng,
                    
仁愛醫院 リスクマネージメントと患者安全学講座、台湾
(概要) 医療安全は台湾でも病院文化の重要な基本目標になっている今日、病院の医療安全対策費用と医療安全部の経費はその適正化を検討することが必要な時期になってきている。本研究は適切な費用効果分析を実施するために、まず過去1年間の医療安全経費を調査したので、その内容の適否を広く討論したい。



am 11:15 - pm 12:00 
パネル総合討論会

指定発言  医療と福祉の連携における安全対策の考え方
         宮口 英樹   広島大学大学院心身機能生活制御科学講座教授

(概要) リスク管理における医療と福祉のネットワーク作りに関する課題を主に福祉分野の視点から取りあげる。福祉分野におけるリスク概念の取り上げられ方、医療と福祉の両面を持つといえるパラメディカルの役割などがテーマである。






p
m 12:00 - pm 13:00    昼食





パネル(U)   安心できる癌の薬物療法

 パネル共催    ヤンセンファーマ株式会社、中外製薬株式会社

目的: 近年、癌の薬物療法はめざましい進歩を遂げつつあり、悪性リンパ腫や婦人科腫瘍、乳がんなどの高感受性腫瘍は過半数に治癒が期待でき、従来は化学療法の効果が期待できなかった癌にも新しい分子標的薬が登場してきている。一方、ポストゲノム時代を迎え、治療効果や薬剤代謝、毒性に関する個人差や人種差の遺伝的背景が明らかにされつつあり、個別化医療への道が開けつつある。このように癌薬物療法がより高度になる一方で、過誤や毒性について安全管理はますます重要になってきている。
 本パネルディスカッションは癌の薬物療法に関して新規薬剤の開発や医療現場でどのような取り組みが進行しているか、安心できる癌の薬物療法はいかにあるべきかを考える。

 

(コ−ディネーター、座長)  堀田 知光  東海大学医学部長、同内科学教授

 

pm 13:00 - pm 13:30
      基調講演  薬物療法過誤:原因、予防およびリスク管理
             アレン・バイダ   医療安全研究所(ISMP)局長、米国


pm 13:30 - pm 13:55
      特別講演  新規抗腫瘍薬開発におけるリスク管理
             アレキサンダー・ズキウスキー   

ジョソン・エンド・ジョンソン腫瘍薬開発研究所副所長、米国


pm 13:55 - pm 14:15
      指定講演  がん化学療法薬の安全な取り扱い
             堀内龍也   群馬大学医学部附属病院薬剤部長
(概要) 抗がん薬はもっとも強い細胞毒性を示す医薬品である。従って、抗がん薬による悪性腫瘍患者の有効で安全な治療を行うために、個々の患者に最適のプロトコールによる厳密な投与設計・処方、処方監査、無菌混合、適切な投与、服薬説明、副作用コントロールの各ステップで厳密な安全管理が必要である。医療現場で患者と医療従事者に安全な癌薬物療法を行うためにはどうあるべきかについて、群馬大学病院の経験を踏まえて提案したい


pm 14:15 - pm 14:30
      指定講演  抗癌剤による有害反応の個体差と投与量の個別化
             安藤雄一   埼玉医科大学臨床腫瘍科講師
(概要) 米国国立がんセンターでの研究を踏まえて、抗がん剤のリスク管理の最新知見を報告します。





pm 14:30 - pm 14:55 
パネル総合討論会







pm 14:55 - pm 15:00    休憩





パネル(V)   明るく、安心・確実な病院活動

(目的) 臨床現場での医療安全の個々の事例を中心に解説し、安全・安心の院内活動のあり方を討議する。
対象: リスクマネージャー、学生、臨床医、看護婦、薬剤師、病院管理者、一般市民


(第1部) 明るく強固な病院


座長;   酒井 亮二     国際予防医学リスクマネージメント連盟 理事長

白川 太郎    京都大学大学院健康社会学科健康増進・行動学教授
      Huei Ching Hung  仁愛醫院 リスクマネージメントと患者安全学講座、台湾.


pm
15:00 - pm 15:25

特別講演  新しい一般的な災害マニュアルの開発 ー都市災害中央管理における情報の有効利用
              目黒 公郎  東京大学生産技術研究所減災工学教授

(概要) 地震、台風、洪水、テロ、事故など各種の災害が世界に広がっています。災害では、個人と施設(病院など)が災害情報をいち早く受信することが必須です。しかし、過去の災害マニュアルでは災害情報の有効利用の観点が乏しい状態です。また、現行の政府マニュアルは難解で、その利用可能性の評価が困難です。そこで、災害情報配信を組み込んだ、新しいマニュアルを提案・説明します。また、新マニュアルでは、既存のマニュアルの適切度の分析・評価、個々のユーザー自身による修正、実際に使用する側による編集、という個人や施設のさまざまなニーズに対応させました。



pm
15:25 - pm 15:50

特別講演:   日本における医療事故と紛争処理の現状 -日本医療事故調査会の過去10年間の活動概要
              森  功   医療事故調査会代表世話人

(概要)日本医療事故調査会は日本国内で最も早期から医療安全活動を展開した団体で、1995年に発足しました。森先生はその代表を最初から務められ、過去10年間以上にわたり日本の医療事故発生状況を民間の臨床現場の視線から独自に調査し、日本での医療安全改革を熱心に展開されている第一人者です。
今回、過去10年間での日本の医療事故発生状況の変遷をまとめてご報告いただきます。そこから、日本の臨床現場に沿った、新しい医療安全対策の提案もなされます。これらによって、臨床現場での医療安全の基本方針を考えるための、実践的な知識が得られます。


pm 15:50 - pm 16:05
 パネル総合討論会




(第2部) 安心・確実な臨床活動

座長;    アレキサンダー・ズキウスキー   ジョソン・エンド・ジョンソン腫瘍薬開発研究所副所長、米国
       森  功        医療事故調査会代表世話人
       


pm 16:05 - pm 16:25

基調講演  医療事故を減らすために、スウェーデンの試み。 

カロリンスカ大学のシムレーション・センターのカリキュラム
             田村 恵美子   スウェーデン大使館
(概要) カロリンカ大学はノーベル医学賞選考委員会などを経営する世界最高水準の医学と医療を展開しており、国際予防医学リスクマネージメント連盟の重要な拠点の1つです。今回、同大学と在日スウェーデン大使館の協力により、同大学で開発している「外科手術での医療安全教育のためのロボットによる最先端技術」が紹介されます。これらは現在、スウェーデンの一般病院で各種の外科手術での安全のための必須の教育手段となっています。このロボットによる世界に例の無い外科安全教育は全世界の医療現場で使用可能であり、日本でその先進的かつ斬新な医療技術が紹介されます。



pm 16:25 - pm 16:55
         特別講演:  患者安全の科学 ー安全文化の測定と病院システムの変化
            Marthin A. Makary
  ジョンスホプキンス大学 外科学教授、米国
(概要) 病院の安全文化のためのさまざまな試みがなされているが、それらがどのように有効かに関する信頼にたりる手段は存在していない。今回、病院の安全文化を測定するための科学的な調査を立案し、病院の安全向上のための介入実験などより、いくつかの重要な結論が得られたので、紹介します。

 


pm
16:55 - pm 17:05

 一般講演:  台湾の患者安全国家行動計画での麻酔科の同意書について
            Mingi Chan-Liao, Huei Ching Hung, Ing Ling Cheng,
           
仁愛病院  リスクマネージメント・患者安全学講座、台湾
(概要) 2005年1月に台湾政府厚生省による全身麻酔の同意書が改定され、全国で年間60万人の患者に適用されるようになりました。麻酔同意書は国際標準が無く、台湾での改訂版も十分なものではありません。同意書を英訳し、日米の同意書とあわせて、比較調査を行い、興味深い知見が報告されます。適切な同意書のあり方は、日本でも問題化している話題です。



pm 17:05 - pm 17:20 
パネル総合討論会






pm 17:20 - pm 18:00   
国際学際討論会   世界の医療と福祉における安全の課題は何か?

(目的) 過去20年間の医療安全学は英米圏で極めて活発な展開がなされてきました。今後、世界の医学・福祉学が安全分野で取り組むべきリスクマネージメントの重要課題が何かを明らかにします。

(座長)  堀田 知光      東海大学医学部長

酒井 亮二      国際予防医学リスクマネージメント連盟理事長
アレン・バイダ    医療安全研究所(ISMP)局長、米国




主なパネリスト
   吉田  謙一     東京大学大学院医学研究科法医学教授
   ト−マス野口     南カリフォルニア大学法医学名誉教授、米国
   林  茂樹      国立病院機構災害医療センター副院長

森 功         医療事故調査会代表世話人
   Marthin A. Makary  ジョンスホプキンス大学外科学准教授、米国
   Yip W.H.        仁愛病院部長、台湾

       





pm 18:00 - pm 18:10   
閉会の挨拶

 

    酒井 亮二  国際予防医学リスクマネージメント連盟 理事長

白川 太郎  京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学教授